日本で会社をつくるのは、思った以上に金がかかる。定款認証だの登録免許税だの、役所に払うためだけのコストが積み上がっていく。
その点、オフショア法人は驚くほど安い。
世界のタックスヘイブンを歩いてみると、会社というものは、もっと気軽に手に入る商品だと気づく。設立費用はたいてい1,000ユーロ以下。日本の株式会社設立費用の半分程度で済むことも珍しくない。
もちろん管轄国によって差はある。安いところなら300ユーロ前後、高くても4,000ユーロ程度が相場だ。
たとえばインド洋に浮かぶセーシェルでは、899ユーロほどで国際ビジネス会社(IBC)を設立できる。
東京で法人をつくる感覚でいると拍子抜けするだろう。高層ビルの一室を借りる必要もなければ、社員を雇う必要もない。必要なのはパスポートのコピーと、ほんの少しの資金だけだ。
世界には、ノートパソコン一台で国境を越えながら生きる人間たちがいる。彼らにとって会社は事業の器ではなく、資産を管理し、自由を確保するためのツールに過ぎない。オフショア法人とは、そんな世界への入口なのだ。
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